飲食店における食品衛生管理|食中毒防止のための3つの注意点
最近、「食品衛生」や「食中毒防止」に関する検索キーワードが増えています。特に6月は、一年で最も食中毒が発生しやすい時期と言われており、飲食店にとっては特に注意が必要です。今回は、最近のニュースで紹介された食中毒を引き起こしやすい3つの食材と、その対策についてお話しします。
1. 仕込み済みカレー
意外に思うかもしれませんが、カレーは食中毒を引き起こすリスクがあります。特にじゃがいもや人参といった根菜類が、菌の発生源となりやすいのです。高温多湿の環境では、常温で冷ますと菌が繁殖しやすくなります。
【対策】
カレーを仕込んだら、すぐに冷やすことが大切です。保冷剤や氷を使って急速に冷やし、食材の菌の増殖を防ぎましょう。(※氷に塩を振ると長持ちします。)
2. 味噌汁
味噌汁は「煮立つ前に火を止める」と美味しく作れますが、これにより殺菌が不完全になる可能性があります。さらに、常温で放置すると菌が急速に増殖し、食中毒のリスクが高まります。
【対策】
この時期は、食品をしっかりと加熱し、十分に火を通すことが重要です。特に温かい料理を提供する際には、加熱処理を徹底しましょう。
3. プチトマト
プチトマトも意外な食中毒の原因です。特にヘタの部分は雑菌が付着しやすく、雑菌の温床となります。お弁当やサラダにヘタ付きのプチトマトがよく使われますが、これが食材に接触すると食中毒を引き起こす可能性があります。
【対策】
プチトマトのヘタは必ず取り除くようにし、清潔な状態で提供しましょう。
食中毒防止のために徹底すべきこと
この季節、食中毒予防には特に注意が必要です。上記の対策に加えて、以下の項目を徹底しましょう:
- まな板や包丁の洗浄・アルコール消毒
- スタッフの手洗い徹底、定期的な検便検査、体調管理のチェック
- ダスターなどの漂白および煮沸洗浄
- 食材の十分な加熱
食品衛生管理を徹底し、安心してお客様に料理を提供できる環境作りを心掛けましょう。