接客業に役立つ接客・接遇コーチング研修

 

では、前回のつづき、はじめましょう。
今、飲食店の接客サービスは、オーダーを聞いて料理を提供するだけの「受け身サービス」から、
積極的にお客様とコミュニケーションする
「知らせる、会話する CS(顧客満足)サービス」へと、大きな転換期を迎えています。
昨年末、富山のラーメン店で食事をした時の話です。
冷たい雪の中お店にたどり着き、「ホッ」としてメニューを眺めていると、お店のスタッフから、
「今日は寒いので『もつ鍋ラーメン』はいかがですか。温まりますよ!」
と笑顔でおすすめがありました。
まさに、「温まりたい」気分だったので、その心遣いの言葉にとても感動したのを覚えています。
ちょっとした一言ですが、外気温を考え、お客様のカラダを気遣いながらおすすめ料理をお知らせする。
こんなお店が地方にもすでにあるのだと感心しました。
(いえ、都心より地方にこそ「おもてなし」の心を伝えるサービスを大切に考え
実践していらっしゃるお店が増えているようです。)

一方で、こんな声も耳にします。
「初めての店で、メニュー選びに困って店員さんにおすすめや、どんな料理かを訊いても
答えられない店が多いんですよね。店の料理を食べたこと無いみたいで
『少々お待ちください』って引っ込んで行っちゃう・・・」
他店で、上手なおすすめトークや楽しい会話を経験しているお客様にとって、
受け身的で、会話を避けるような接客態度はどうにも「教育されていない」「冷たい」という印象を受けてしまうようです。
臨機応変に、押し付けがましくなく、お客様と和やかな会話をしつつおすすめ料理のお知らせをする。
確かに、かなりハイレベルな接客スキルです。
でも、このスキルをアルバイトスタッフを含む全員が実践できれば、お店とお客様の距離がグンと近くなり、おいしい料理+αの魅力で

「また行きたいお店」として、お客様の印象に残る店になりますよね。