飲食店の海外進出とアジアでの日本食ブーム｜外食産業の未来を探る
こんにちは！今回は【現代の食ビジネス】第5回として、アジアの日本食ブームと、日本の外食産業がアジアで展開しているコラボレーションのトレンドについてお話しします。
アジアでの日本食ブームと外食産業の海外進出
日本の外食産業がアジア市場への進出を積極的に進めています。その背景には、国内経済の低迷や、若者の酒離れ、少子化による外食産業の業績低迷があります。一方で、アジア諸国は急速な経済成長を遂げ、消費者の所得も伸びています。このため、アジア市場にビジネスチャンスを求め、多くの日本企業が進出しているのです。
特に、日本食はアジアで大きな人気を集めており、外食産業もこのブームを利用して積極的に進出しています。例えば、上海、香港、シンガポール、タイなどが日本企業の主要な進出先となっています。
注目すべき2つの進出先：香港とシンガポール
日本の外食産業がターゲットとしているマーケットは富裕層です。特に、香港とシンガポールは外食業界にとって重要な市場です。
1. 香港
香港は中国に属しながらも独自の民主主義行政が行われており、日本企業の進出がしやすい環境が整っています。ターゲットは香港人と富裕層の中国人旅行客。税制面でも優遇され、日本への送金がしやすいことも大きなメリットです。
2. シンガポール
シンガポールはアジアの交易の中心都市であり、日本企業の多くがこの国を足がかりにタイやインドなどへの進出を図っています。税制が優遇されているため、日本への送金時に控除を受けられるメリットもあります。
これらの国々への進出は、日本企業にとって大きなビジネスチャンスをもたらしています。
外食チェーンの異業種コラボレーションが大流行
さらに、外食産業では異業種とのコラボレーションが大流行しています。例えば、スポーツブランドとカフェのコラボや、ミュージカルとレストランが提携し、テーマに沿った料理を提供するなど、ターゲットを相互に取り込む取り組みが行われています。
- ナイキ＋ワイヤードカフェ：スポーツとカフェの融合
- CoCo壱番屋＋エースコック：カレー焼きそばのカップ麺
- 天下一品＋おやつカンパニー：ベビースターラーメンとのコラボ商品
このように、大手企業だけでなく、地域の商店街や中小企業も異業種とコラボすることで、新しいビジネスチャンスを創出しています。
まとめ
アジア市場での日本食ブームは続いており、日本の外食産業にとって大きなチャンスが広がっています。特に、香港やシンガポールといった主要都市への進出は、税制面のメリットや現地での需要により、大きな成果を生む可能性があります。また、異業種コラボレーションによる新しい集客方法やビジネスモデルも、今後の外食産業を支える重要な戦略です。
次回も、海外進出やコラボレーションの事例をさらに深掘りしてお届けします！
