飲食店開業・開店

飲食店開業に必要な資金調達方法|国の機関からの融資制度を活用しよう

こんにちは!今回は【飲食店 開業・開店編】の資金調達に関するお話です。飲食店を開業する際に必要となる資金は、国の機関を利用して調達することが可能です。今回は、実際に借入ができる代表的な国の融資制度をご紹介します。

1. 国の機関からの創業融資制度とは? 2020年調べ

国の機関による創業融資制度は、無担保・無保証で利用できるものもあり、初めて飲食店を開業する方にとって強力なサポートとなります。以下は、代表的な融資制度の例です。

■ 東京都の創業融資制度(無担保・無保証人)

  • 融資限度額:2,500万円
  • 年利:2.1~2.7%
  • 返済期間:運転資金→7年以内、設備資金→10年以内
  • 据置期間:1年以内(元本返済を据え置き、金利のみ支払う期間)

この制度は、東京都の都庁や区役所で利用可能で、飲食店開業の資金調達に適しています。返済期間は用途に応じて異なるため、計画に合わせて検討しましょう。

■ 日本政策金融公庫 創業支援融資(無担保・無保証人)

  • 融資限度額:1,000万円
  • 年利:3.7~4%
  • 返済期間:運転資金→5年以内、設備資金→7年以内
  • 据置期間:6ヶ月以内

日本政策金融公庫の創業支援融資は、無担保・無保証人でも利用可能な制度です。飲食店の初期投資をカバーするための設備資金や運転資金に活用でき、金利も比較的低めに設定されています。

■ 日本政策金融公庫 創業支援融資(担保・保証人あり)

  • 融資限度額:7,200万円以内(うち運転資金4,800万円以内)
  • 年利:2.15~3.05%
  • 返済期間:運転資金→5年以内、設備資金→15年以内
  • 据置期間:運転資金→6ヶ月以内、設備資金→3年以内

担保や保証人を用意できる場合、日本政策金融公庫からさらに大きな融資が可能です。飲食店の大規模な開業や、多店舗展開を検討している方には、この融資制度が非常に有効です。

2. 融資を受ける際のポイント

国の機関による融資は、低金利で長期間の返済が可能なため、飲食店開業に向けた資金調達には非常に有効です。融資を受ける際には、次のポイントを押さえておきましょう:

  • 自己資金の用意:融資を受ける際には、ある程度の自己資金が求められることがあります。自己資金が多いほど、融資の可能性が高くなります。
  • ビジネスプランの明確化:しっかりとした事業計画書を用意し、融資を受けるための信頼性を高めることが重要です。
  • 据置期間の活用:融資によっては据置期間が設けられており、元本返済を先延ばしにできるため、開業後の初期段階に余裕を持たせることができます。