飲食店開業に必要な資金調達の考え方|自己資金と融資のポイントを解説
こんにちは!今回の【飲食店 開業・開店編】では、資金調達の具体的な方法についてお話しします。飲食店を開業するために必要な資金をどのように準備し、自己資金をもとにどれくらいの融資が受けられるかについて詳しく解説します。
1. 出店に必要な費用を試算する
まず、飲食店開業に必要な概算予算を算出することが大切です。前回の「出店に必要な費用を試算する」方法を参考にして、自店に必要な総投資額を把握しましょう。
飲食店の開業費用には、店舗物件の取得費用や設備投資、内装工事、商品開発、スタッフの教育費など、さまざまな要素が含まれます。これらをすべて含めたうえで、全体の予算を計算してみてください。
2. 自己資金からわかる最大借入額を知る
自己資金は、飲食店開業において非常に重要です。一般的に、借入を行うためには投資総額の1/3程度の自己資金が必要とされています。しかし、2/3の融資を受けるためには、一定の条件をクリアする必要があり、実際には予想投資総額の1/2程度が借入額の目安となるでしょう。
例えば、予想投資総額が1,000万円の場合、自己資金として500万円を用意し、そのうえで残りの500万円を融資でカバーする計画を立てるのが一般的です。
3. 低金利の融資を利用しよう
資金調達を行う際、できるだけ低金利の融資を利用することが重要です。銀行での創業支援融資制度を利用すると、金利は約8%~15%とされていますが、現実的には15%を見込んでおく必要があります。
これに対し、日本政策金融公庫などの国の機関を利用すると、金利は約2~3%と非常に低金利です。したがって、まずは国の機関による融資を検討することが賢明です。
次回は、無担保・無保証で資金融資を受ける際の条件について、各機関の定める基準を詳しく紹介します。ぜひお楽しみに!