宅配弁当市場の新トレンド|「食宅便」の特徴と飲食業界が対抗するためのポイント

こんにちは!つい最近、藤原紀香さんがCMをしている「食宅便」に興味を持ち、少し調べてみました。「食宅便」は、日清医療食品が展開する宅配弁当サービスで、高齢者向けの食事宅配で培ったノウハウを活かして、一般消費者向けにも販売を強化している事業です。

宅配弁当の市場は急成長しており、特に共働き世代をターゲットにした「食宅便」が注目されています。今回は、その特徴と、飲食業界や弁当専門店がどのように対抗できるかを考えてみましょう。

「食宅便」の特徴

「食宅便」は、30~50代の共働き世代に支持されているサービスです。主な特徴は以下の通りです:

  1. 7食セットの冷凍弁当:一度に7食を配送することで、配送コストを削減しています。
  2. 1食あたり525円(税込):ご飯や味噌汁はつかず、安価におかずのみを提供。7食セットで3,675円の売上に。
  3. 配送料無料:7食セットは送料無料で、代引き手数料315円のみ。
  4. 豊富なメニュー:30品目の中から選べ、和食、洋食、中華など多彩な選択肢が用意されています。
  5. 冷凍保存可能:食べたい時に電子レンジで温めるだけで手軽に食べられる。

「食宅便」のデメリット

このように便利な「食宅便」ですが、いくつかのデメリットもあります。

  • 配送に4日かかる:注文してから届くまで4日間かかり、急な外出や仕事で受け取れない場合もあります。
  • 時間指定ができない:1個単位での配達の場合、昼食は9:30~12:30頃、夕食は15:30~18:30頃に届きますが、時間指定ができないため、急な予定があると不便です。

弁当専門店や宅配業者が対抗できるポイント

「食宅便」は非常に便利ですが、完全に日常食の代替とはいえません。そこで、弁当専門店や宅配業者が対抗するために考えられるポイントを挙げてみました。

1. スピード対応

  • 30分以内の配達を約束することで、急な予定や忙しい日でも安心して注文できます。

2. 出来立ての食事

  • 温かい弁当を提供することで、冷凍弁当にはない「出来立て感」を売りにすることが可能です。ご飯や味噌汁もついて、食卓を一気に整えるサービスが差別化の鍵になります。

3. 柔軟な時間指定

  • 時間指定ができることは、忙しい共働き世代にとって大きなメリットです。急な外出や予定に対応できるサービスを提供することで、日常の食事として選ばれる可能性が高まります。

まとめ

「食宅便」は非常食として非常に優れていますが、日常の食事にはやはり外食や弁当専門店、コンビニが根強い支持を得ています。宅配弁当業者や弁当専門店は、迅速な配達出来立ての提供など、冷凍弁当では提供できない価値を強調することで競争力を高めることができます。

これからの弁当業界は、価格競争だけではなく、付加価値をいかに提供できるかが成功の鍵を握るでしょう。飲食店や宅配業者もこの変化を意識し、柔軟な対応が求められます。


次回は、第2回は、メニュー開発キーワード「意外性のあるメニュー開発」です。お楽しみに!