飲食店メニュー開発

イデアレストの門(もん)です。

ノスタルジックと聞くと思い出すのが
1990年代に一斉を風靡した「ノスタルジック・ナイゼーション」という言葉。
今ではすっかり死語となり、Googleで検索しても出てこないくらい (笑)
歳食ったな~ (泣)

実はこの「ノスタルジック・ナイゼーション」とは、
1960年代のアメリカをイメージし、
当時働き盛りで経済を牽引していた『団塊の世代』が子供の頃憧れたアメリカを懐かしむということだったと思います。

このときも確か、渋谷の『ビンクドラゴン』というショップが団塊の世代と若者をターゲットで一斉を風靡しました。
この時も消費リーダーとも言える団塊の世代をターゲットとするとともに、
昔懐かしいアメリカを知らない世代(若者)を取込むというコンセプチュアルなショップが多く出店し一大ブームを巻き起こしました。

そして、近年、またまたテレビで『ノスタルジックブーム』が再来!

この火付け役はお菓子業界で、昔懐かしい「ビックリマンチョコの復刻版」や「不二家のエクレア復刻版」など様々な商品が発売されています。

「ビックリマンチョコ」と言えば、当時(1980年代)の30歳代前後をターゲットに販売して大ブームを引き起こしたチョコレート菓子!

1980年代と言えば、
丁度バブル期の初期に当り日本経済がぐんぐんと成長をとげ、
豊かな日本を形成していた時代であり、その時日本を支えていたのが団塊の世代!

そこでお菓子業界は、
「昔よき時代」と「懐かしさ」というキーワードで団塊の世代を刺激し購買力を高めるとともに、
団塊の世代が買い、それを孫に与える=低年齢層への更なるアプローチと購買層の獲得を狙った戦略!
まさに、「ノスタルジック・ナイゼーション」の戦略が復活し、
ちょっとしたブームとなっているのです。

ここに来て外食産業もこの「ノスタルジックブーム」にあやかり、
ロッテリアが1972年に発売した「イタリアンホット」や2008年に発売した「お好み焼きバーガー(都内のみ)」など14種類を発売するとともに、
ロイヤルホストも恒例の夏カレーフェアが過去のカレーフェアで発売。

これらの戦略も顧客の掘り起こしと、新しい顧客への新商品発売的な要因を上手く合わせた戦略であると言えます。

 

このノスタルジックブームに相乗りし、
皆様のお店でも復刻メニューで顧客獲得のフェアを開催してみてはいかがでしょうか
1980年に店舗がなかったとか、うちには復刻するだけのメニューが思い当たらないという飲食店オーナー様にもいい方法があります。

それは、昔自分が若かった頃に食べていた料理を思い出して下さい。
お母さんが作ってくれた料理でもいいですし、
昔流行っていた料理でもいいのです。

私なら1980年代香港で世界中にブームを巻き起こした「ヌーベルシノワ」
カフェなら「クロックムッシュ」
デザートなら「ナタデココ」「ティラミス」

といった具合です。

是非、この機会に昔の良き料理達を見直しフェアとして販売してみてはいかがでしょうか
もしかすると大ヒットメニューが生まれるかも……。