飲食店開業・開店プロデュース

「セグメント化戦略」に走る外食チェーン店

最近のワイン業態に代表される若い世代の飲食起業家たちの“ピンポイントパワー”はいまや飲食マーケットのあり方を変えるほどの流れとなっている。それに対し、マスマーケット戦略でリードしてきたチェーン系企業は、そうした起業家たちが産み出したヒット業態を後追いしたり、横並び的に広げた業態の数で勝負する量的な展開に走っているようにみえる。一見、セグメンテーション戦略にも見えるが、相変わらずマスを囲い込むための業態の着せ替えであることが少なくない。飲食すること自体に目的意識や価値意識が問われるいま、「後追い」や「着せ替え」では長続きしないだろう。チェーン系企業がこれから取り組むべき課題は、ターゲットや出店エリアの絞り込み、独自の価値軸にポイントを置くセグメンテーション戦略を中心にしたニューマスマーケット戦略ではないか。/2011.12.3 GOOニュースより

 

【門の一言】
これから飲食店を開業したい方へのメッセージ
これからの外食の向かう先を考えてみよう!
私が思うビジョン・キーワードは、『ピンポイント』『カスタマー』『こだわり』!

■『ピンポイント』とは
広範囲のマスマーケットから絞り込んだマーケットへのアプローチ!
明確な客層をターゲッティングする。

例えば、
30代OLでダイエット&ビユーティーを意識した食べ物を好むバリバリのキャリアOL。
自分のために『食』への投資をいとわない層であり、
自分の価値観で『食』を選ぶ層でもある。
なおかつ、利便性を好む層といった感じ。

■『カスタマー』とは
お店側のこだわりの押しつけではなく、
ピンポイント顧客のニーズをしっかりとマーケティングしたベースメニュー開発と販売。
そして、さらに自分だけの=カスタマーできるメニューであること。
例えば、ソースが選べる。野菜が選べる。ボリュームが選べる。食材が選べるなど

■『こだわり』とは
「調理へのこだわり」「食材へのこだわり」「安心、安全へのこだわり」「サービスへのこだわり」などなど。
こだわりを持ったお店はいっぱい世の中にある。
しかし、実際、顧客にその『こだわり』は伝わっているのだろうか????

五感を刺激する『ブランディング&マネージメント』を構築し、
実践しているお店がこれから外食を牽引するのではないだろうか。

※イデアレストが考える『ブランディング&マネージメント』とは
  ■視覚的なツール(ポスター&メニューなど)での訴求
  ■スタッフのセールストークアプローチ、気づき、共感
  ■こだわったことが伝わる商品や空間
  これらの要素をいかにプランニング&マネージメントするかが
  成功のロジックを作り上げる。